この画像をご存知だろうか?
2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のコテハンユーザーが集まったオフ会での記念写真らしい。のだが、実は全く関係ない写真に勝手にハンドルネームを当てはめた画像という噂もあり、真相は不明。本当なら迷惑な話だが、写真として面白いのは事実。あと全く同じHNの人が僕のフォロワーにいてそういう意味でも面白い。もしかしてご本人ですか。
ひとりひとりのキャラの個性もさることながら、HNのセンスがかなり良いですよね。特に「心理」「雪の降る町」って凄すぎませんか。逆にとかじゃなくて真っ直ぐ凄い。良すぎる。さぁインターネットをやるお!つって名前欄に「雪の降る町」と書き込む度胸とセンス、ないよ。LANケーブルを着た詩人だ。
冷笑でもなんでもなく、純粋に素晴らしいネーミングセンスだと思ったのと、思い返すと似たものを感じるバンド名も多いのでは?とふと思い、なんとなく列挙してみた。以下に紹介するバンドは上記画像と一切の関係はなく、またセンスが似通っているとしたのも個人の偏見によるものです。ご了承ください。あけましておめでとうございます。
雪国
ほぼ雪の降る町そのものこと『雪国』は、2023年に結成された3人組バンド。繊細なアルペジオと歌声が紡ぐひんやりとした音像が特徴的。この音楽性で名付けられる『雪国』というバンド名、名は体を表すすぎる。聴くだけで温度感が伝わる音楽は強いですよ。まさに日本の原風景のようなバンド。
海の散歩
宅録インディーポップユニット『海の散歩』。こちらも海の散歩と聞いて真っ先に思い浮かべる音像で、海外のシューゲイズ・ドリームポップからも影響を受けているそう。どこか初期のスピッツみも感じる。
揺れるは幽霊
2023年に結成された、kurayamisakaなどをルーツとするバンドとのこと。こちらも轟音ながらも透明感溢れるオルタナ・シューゲイズ。demo音源が再販されるたびに10分ほどで完売していて、これからどんどん大きくなる予感しかない。ちなみに僕も買えてない。つらい。
空白の夜
2015年に結成された三重県四日市を拠点とするバンド。これもかっけえぜ。こちらも先のバンドらと同様にポストロックやシューゲイズを中心とした音楽性が特徴。ていうか『雪の降る町』がもうシューゲイズだもんな。
あの街の水色
京都府を中心に活動する2022結成のバンド『あの街の水色』。水色&街と聞くとまたしてもスピッツが真っ先に思い浮かんでしまうが、羊文学のコピバンが元で結成されたらしい。今回紹介したバンドに限らず、今の日本のインディーバンドシーンでの羊文学の存在はデカすぎる。
ひとひら
2021年に結成された、東京を中心に活動する4人組バンド。こちらも素晴らしいバンド名だぜ。 エモ・シューゲイザー・オルタナを軸にした、残響系の香りも燻らせるサウンドと、テクニカルなギターの絡み合いが見どころだ。ライブも化物みたいに巧いです。
半分ネタ的にいろいろ挙げてみたけれど、意外と見つかりますね。どのバンドも名は体を表すというか、バンド名のイメージと実際の音楽性の距離が近しい気がする。
あとこれは各所で大声で言いまくっているのだけど、名前も音楽性も含め今の日本のインディーロックシーンは過去最高に面白いです。ぜひいろいろ聴いてみてほしいと真っすぐに思う。きっかけが2ちゃんのネタ画像でも良いから。
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