四つ打ち・シティポップブームにピリオドを w.o.d.

recommend music
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

音楽にしろ服にしろ、カルチャーには常に流行・ムーブメントが伴う。服で言うとテーラードジャケット・木こりベスト・ニューバランス・Supreme・オーバーサイズなんかが流行り廃れを経て、今年はセットアップが流行る傾向にあるとのこと。ファッションに関しては、アパレルの連盟かなんかが毎年流行るものをあらかじめ決めて売れるようにしてるという噂があって、一定期間でブームが一周するらしい。レトロなファッションが定期的に流行るのもおそらくそれが理由とされている。

それは音楽にも当てはまるところがあって、2014年頃からはKANA-BOONやフレデリックやKEYTALKが席巻しそこらじゅうのフェスで四つ打ちダンスビート曲が普及していたけど、その後2016年頃からはSuchmosやNulbarichが『シティポップ』を70~80年代から逆輸入(思えばこれも久保田利伸なんかのリバイバルともいえる)して、若き世代を中心に逆に新鮮だとしてブームとなった(これには諸説あるだろうが……)。流行は流転するのだ。

そんな中今回紹介するのはそういった流行とは真逆も真逆、w.o.d.(webbing off duckling)というバンドです。

彼らが売れたら面白いことになるぞ。

グランジ

グランジだ……。

グランジとは、ざっくり言えば当時メタルバンドばっかり台頭していたアメリカでメタルの時代を終わらせたとされる、着飾らない薄汚れた荒削りなロックのこと。

そしてこのイントロ……ニルヴァーナだこれ!

なぜ令和にもなってグランジを……?と心配になるほど流行を気にしてない。
が、かといって「これを流行らせるぞ!」という商業性ゴリゴリの過信めいたいやらしさも感じない。一切こちらの顔色を気にせずかっこよさを突き詰めている。

洋楽を邦楽のフォーマットに落とし込むのってかなり難しいんだろうと思う。英語の発音1つ取っても明らかに日本語発音の英語で「ん~…?」と感じる曲もたくさんあるし。怒られるのを覚悟で書くと、メロコア系のバンドで英語の発音がちょっと拙いバンドも多いじゃん……?

それに比べてw.o.d.の音楽は『素で洋楽してる』のが凄い。Vo.サイトウとBa.Kenがインターナショナルスクールに通っていたのもあってか、全体の空気感からナチュラルに海外。全くダサくない。というか、かっこよすぎる。

初っ端からギターとドラムの拍が合ってない。ウケる。マジで客に媚びる気ゼロ。ライブで手パンパン叩いて手拍子煽る姿が想像つかんもん。

歌詞も良いよ

-『”0”』歌詞より-

歌詞も良い。バリバリに武装したサウンドなのに歌詞はどことなく平坦。この『0』なんか要約すると「オレ元々アホだったわ」って曲だしな。ベタな恋愛詞でもなければ、「全員死ね!」みたいな攻撃性もない。

韻の踏み方もメロディとばっちり合ってて気持ち良すぎるし、変にかっこつけてない、普段着な感じが良いよね。最寄りのファミマに古着のガウンで行く感覚。

そして偶然か必然か、今年流行る服に「グランジ系ファッション」もあるとの話を聞いたことがある。これはもしかしたらw.o.d.も今年あたり大当たりしちゃうのかもしれない。代官山UNIT(キャパ600人)でのワンマンがソールドしている事実からも、そう思わざるを得ない。

最後は今僕が一番好きな曲で。

今聴いていればギリ古参ぶれます。

ちょっと聴いて鼓膜と脳にぶっ刺さった人、今年夏に東名阪対バンツアーもやるとのことなのでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

w.o.d.
兵庫県出身の3ピースバンド、w.o.d.のオフィシャルサイト。
¥3,054 (2024/04/18 00:24時点 | Amazon調べ)

コメント

タイトルとURLをコピーしました