久しくレコメンド記事を書いてなかったんですけど、ひっさびさにぶっささったバンドに出会えました。TIDAL CLUB(タイダルクラブ)というバンドです。
結成メンバーはジョージ(Dr.)、カメオカ ユウキ(Vo.)、レイ(Gt.)、ヨシオカ シュウト(Ba.)の四人で、2023年11月にヨシオカが脱退。以後サポートとして活動しているとのこと。
今なのにあの頃
TIDALって「怠惰」の形容詞系かな?いいセンス~!
2020年結成のホヤホヤバンド。まだ二歳半ですよ。なのに漂うは2000年代邦ロックの香り。俯きながらART-SCHOOLやGRAPEVINEやくるりやplentyやandymoriを聴いて通学していたあの頃を思い出しませんか。そんなのは根暗だけ?うるせ~~~~!
どう考えてもアジカンやその周辺の邦ロックの影響を受けているのは自明。この曲とかワールドアパートみを感じる。少しのって書いてあったけどだいぶオルタナですよ。
芯にはメロディセンスの良さがあり、それを東北特有の冷感が包んでいるので、ひんやりしつつも温かい”あの邦ロック”に仕上がっている。「エモい」とかで簡単に消費されてほしくない。
曲名のセンスよ。ベースがいい仕事してる。
「なんかさ そんなもんさ」のリフレインといい、この程よい気だるさがまさに”あの頃の邦ロック”だ。怠惰と陰気を音楽で補強していた日々を思い出す。
誰にも刺さり得る
このバンド、僕みたいに音楽好きを拗らせて大人になった20~30代後半にとっては懐かしいし、今ならぼっち・ざ・ろっく!で結束バンドにハマった10代まで狙える。つまり、正統な邦ロックゆえに刺さるターゲット層が広いと思うんですよ。「日本語ロックかっこいいじゃん!」ってどんどん沼に引き込んでほしい。
あと、これはジンクスみたいなもんですが「クラブ」が付くバンドにハズレなしです。
現在Twitterのフォロワー数は1000人ちょっと、Spotifyのリスナーは484人。今なら最古参ですよ。売れちゃう前に入会いかがですか。
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