2000年に結成され、2012年より活動を休止しているバンド、レミオロメン。輝かしいセールスとは裏腹に、スピッツのように現れ、ミスチルのように売り出され、空中分解した屈指の不遇バンドだとも思っている。
実はこんなバンド
レミオロメンは間違いなく邦ロックの礎となったバンドだと思っているけれど、普段ロックを聴く人でも意外と通ってなさそうというか、「粉雪と3月9日はカラオケで歌うかな~」くらいの人が中央値だと思う。
まずは名前の由来から。
メンバーでジャンケンをし、勝った順に1文字、2文字、3文字好きな文字を選び繋げたものである。藤巻はイギリス出身のロックバンド、レディオヘッドが好きなことから「レ」、神宮司は当時の彼女の名前と自分の名前の頭文字をとって「ミオ」、前田は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の表紙に描かれている路面電車から「ロメン」を取り、それらを繋げて「レミオロメン」とした。
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レディオヘッドから取る時点で「もう……」という感じがする。あと神宮司、ちょっとイタいぞ!
毎年3月9日にはトレンド入りするほどの浸透度を誇るバンドだが、芯にあるのはオルタナとかプログレのような精神性だし、セールスに直結した楽曲以外にも素晴らしい作品が死ぬほどある。ある意味で一番勘違いされているバンドかもしれない。
全作レビューやってみます!
そんなレミオが、三年ほど前に突如Youtube公式チャンネルにて過去作のMVを解禁した。Vo,Gtの藤巻のソロ活動もより活発になっている。もしかしてもしかすると再結成の兆しという可能性も0.0001%あるのでは?と、淡い期待を抱かないと言えば嘘になる。
というのを抜きにしても、今一度レミオロメンとは何だったのかを振り返りたい。そして、レミオロメンへの偏見を解毒したい。そういった思いで始める企画でございます。
とりあえずは、来年の2025年3月9日までに全作ディスクレビューするというゆるめな納期で取り組みたい。まずは1stフルアルバム『朝顔』からやります。聴けばどんなバンドか瞬時にわかる作品です。
というわけで、景気づけに隠れた名曲を貼っておきます。それでは!
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