【寄稿】今更過ぎる?ポルノグラフィティが影響を受けた洋楽アーティスト達

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今回、初の試みとして記事を寄稿してもらいました。ライターは僕の友人で、ポップスからハードロック・プログレ・フュージョンに至るまで幅広く精通していて、かつスーパードラマーのしろ氏(Twitter:@chebymgc)です。大好きなポルノグラフィティについてふんだんに語ってもらいました。それではどうぞ~!

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皆さん、ポルノグラフィティって知っていますか。

・・・え?昔はトレイシーローズにお世話になった?あ―――違う違う、そっちじゃない!

今年でデビュー25周年の年をスタートさせたポルノグラフィティ(以下ポルノにします)は、二人組のロックバンド(昔は四人だったり三人だったりの時もあったよ)。普段聴かない人でも、一度はCM等で曲を耳にしたことがあるはず。

そこで今回は、そんなポルノが影響を受けてきたアーティストについて触れてみたいと思う。今更過ぎるし、かなり独断と偏見が混ざっているので、”こういう考えもあるんだな”くらいの気持ちでご覧いただけると幸いです。

普段のイメージとは違う?ポルノのロックな楽曲

突然ではあるが、世間一般のポルノの音楽的なイメージは何だろうか。おそらく、”サウダージやアゲハ蝶のような、ラテン系音楽を得意としているバンド”という意見も多いのではないだろうか。確かに、それも正しい半面、実はゴリゴリのロックもやっているバンドなので、影響を受けたアーティスト達に触れる前に、ここで一度紹介させていただきたい。あんまり多くなっても聴かれないだろうから、3つくらいにしときます。

敵はどこだ?(3rdアルバム 雲をも掴む民より)

2002年発売のアルバム、雲をも掴む民のオープニング曲。発売当時、テロやらなんやらで不安定な時期であったが、その流れを受けているのか、この曲は戦争を題材にしている曲。

重たいギターリフと冷たいキーボードの音色、そしてイントロのマシンガンみたいなドラムが耳にこびりつく。ギターソロ前のベースとキーボードの掛け合いも良いんだよなぁ・・・。

9.9㎡(2012Sparkのカップリング曲)

イントロのギターが印象的。ちょっとファンキーだよね、ビートも16が多いし。演奏する観点でいうと、キメが多いからしっかり腰を据えてやんないと大変そう。ともすれば最近の邦ロックにも聴こえちゃう、そんな楽曲。2012Sparkもロック色強めの曲だし、ご本人方も意識しているのかも?

プリズム(VSのカップリング曲)

この曲も大概ギターのリフが印象的。それもちょっと変則的な感じがまた良い。サビの爽快感、そしてそのサビの爽快感を受けて紡がれる、エネルギッシュなギターソロがたまらない。この前の暁武道館ライブで初めて聴けたときの感動たるや・・・!

一旦はここまで!もしも他にも教えてよ、って希望がある場合、今度はそれだけで記事書きます笑

ポルノが影響受けてきた(であろう)アーティスト達

さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、本題のポルノが影響を受けてきたアーティストに触れていきます!

Extreme

まずはバンド名元ネタのこのバンド。大阪に出てくるとき、インパクトで負けないように!って付けられたんだっけな、すげぇセンスだこと。

バンドのアルバム名が元ネタっていうことがわかったところで、じゃあ音楽面ではどうなの?ってなるよね。実際聴いたところ、めっちゃわかりやすく影響受けてる!みたいな曲はパッとは思いつかないけど、ブラスが前面に出た曲が多い、この点においてはExtremeの影響を多分に受けているんじゃないかな。

【参考】

Extreme Get The Funk Out

ポルノグラフィティ Jazz up

いかがでしょうか。8ビートと16ビートだからそもそもノリが違うけど、なんとなくのニュアンスは伝わるのではないだろうか。

他にも、ポルノの新機軸を作った曲として、本人が公言している、Zombies are standing outという曲があるが、この曲でギターの晴一さんはExtremeのギタリスト、ヌーノ・ベッテンコートのモデルギターを使用している。新機軸でありながら、それでいて初心を忘れていないところに、私みたいなオタクは心をつかまれる・・・!ちなみにこの前の暁ツアーの時、ミュージック・アワーをファンキーに演奏してて、それが恐ろしくかっこよかったんだけど、もしかしたらファンキーな演奏がハマっていたのもExtremeの影響かも?

ちなみにExtremeは何の偶然か、2008年にSaudades de Rockというアルバムを出したりしてます。

Guns N’ Roses

次にGuns N’ Roses(以下ガンズにします)。とにかくスキャンダラスなバンドで、このバンドの無茶苦茶なエピソードでも記事書けちゃうくらいではあるが、そこも含めてロックバンド然しているというか、当時は衝撃だったと思う。

だってほら見てよこのルックス・・・。

初めてこの写真をみた当時の筆者は、なんかもうかっこ良すぎて笑いが出ちゃったくらい。

余談はさておき、ガンズへのリスペクトをポルノがわかりやすく表したのが5thアルバムのTHUMP χだ。

収録曲の「東京ランドスケープ」では、It’s So Easy、「Let’s go to the answer」では、Welcome To The Jungleと、彼らの曲を声高に叫んでいる。加えて、Twilightの中に出てくるナイトトレインも、彼らの楽曲であるNightrainとかけているのではないか?と個人的には思っている。ちなみにその後、ナイトトレインという曲もポルノは出しました。

音的なところは、ギブソンのレスポールを愛用しているところくらいしか当時は見当たらなかったが、2019年に開催された神VS神というライブで見せた、上述のTwilightのギターソロは、どことなくParadise Cityに通ずるものがある気がする。あくまで気がするだけだよ。BPMとかも違うし。

ポルノ Twilight

ガンズ Paradise City

Led Zeppelin

ここでハードロックバンドの雄です。このバンドは演奏面で影響を受けていると思われる曲が多いのでいくつかあげます。

ポルノ ライオン

ツェッペリン D’yer Mak’er

どう?イントロのドラムがよく似てるよね。

ポルノ ライオン(LIVE!)

ツェッペリン Whole Lotta Love

ギターソロの部分はそのまんまだよね、こういうの大好き!

ポルノ リンク

ツェッペリン 移民の歌

え?全然似てなくね?と思いますよね。そうです、これはこじつけなのですが、リンクのラスサビ2巡目のドラムパターンが、移民の歌のそれと同じなのよ。でもそんなところにも影響を見てみたり。まぁリンク自体がロック色強いしね。

The Rolling Stones

今度はロックの生ける伝説、ローリング・ストーンズ。そらかっこいいからバンドマンは憧れるよな-!!!それではストーンズっぽい曲調の曲を2つほど。

グァバジュース

この曲は雑誌(バンドスコアだけど)で晴一さんが、”この曲はキース・リチャーズみたいに決める”と発言しているところからも、意識していることが伺える。

Ouch!!

発売当初に聴いたときはあんまり響かなかったけど、大人になってから大好きになった曲。リフがめっちゃストーンズだし、歌詞中にもRolli’n stoneって出てたりする。この曲調だとスネアのところはハイハット抜きたくなるな--!!

Bon Jovi

一部の曲では、ガンズと活動時期が被っているボン・ジョヴィからも影響を受けていることが伺える。それがこの曲。

ポルノ ∠RECEIVER

ボン・ジョヴィ I Believe

イントロが本当によく似てる。大好きなんだろうなぁ・・・!

あとはこじつけでこの曲。

ポルノ NaNaNa サマーガール

ボン・ジョヴィ Livin’ On A Prayer

イントロでトーキングモジュレーターを使用しているのはここからなのかな?とか思ってみたり。しかしLivin’ On A Prayer、10億再生ってマジか・・・。

The Beatles

ビートルズから影響受けない人っているの?って話だけど、そこらへんには目を瞑って頂いて・・・。早速曲をご紹介。

ポルノ ラストオブヒーロー

ビートルズ I Feel Fine

リフがよく似ている。曲調は似てないからそこまでかもしれないけど。

Eric Clapton,Jeff Beck

ここで3大ギタリストの2人を贅沢にあげちゃう。晴一さんはクラプトンへのリスペクトを公言している。クラプトンモデルのギターも所有されているそう。サウンド面でわかりやすいのがこちら。

ポルノ 何度も

クラプトン Tears in Heaven

全体的な雰囲気がよく似てる。余談だけど、クラプトンのこの曲は亡くなった息子を思って作られた曲で、I must be strong and carry onって歌詞があるんだけど、ここを和訳で、”父さん、頑張らなくっちゃな”って訳してくださった方、本当にありがとうございます。お陰で名曲が更に昇華された気がします。こんなの泣いちゃうよ。

続いてジェフ・ベック。個人的には3大ギタリストの中でも随一で好き(親父の影響だけど)。

ポルノ didgedilli

ジェフ・ベック Led Boots

楽曲単体で聴くとそこまで似てないかもしれないが、BITTER SWEET MUSIC BIZ” LIVE IN BUDOKAN 2002でdidgedilliを演奏した際、Led Bootsのリフを引用していた。そのライブのみで披露したため、影響はそこまで大きくないかもしれないが、少なくとも案が出てきたということは、良く聴いていた時期があったんじゃないかな。

Michael Schenker

後半になるにつれて尻すぼみになっていくけど許してね。マイケルシェンカーはサウンド面で影響を受けている!!ってハッキリ言えるものは少なくとも私には思い浮かばない。じゃあなぜ名前をあげたかというと、きっかけは2019年のライブ、神VS神。このライブで晴一さんはフライングⅤのギターをメインで使用していた。神・・・フライングV・・・。はっ!!!マイケルシェンカーだ!!!

マイケルシェンカー Armed and Ready

このアルバムの邦題は、「神(帰ってきたフライング・アロウ)」というので、ついついこじつけちゃった、それだけ。でもどこの出典か忘れたんだけど、晴一さんがマイケルシェンカー練習しているみたいな記事、見た気がするんよなぁ・・・。

ちなみにマイケルシェンカーを敬愛しているギタリストとして、B’zの松本さんが有名だったりもします。

Van Halen

一応今回取り上げる最後のアーティスト。もうサウンド面とかじゃなく、小ネタであげています。本当にすみません。

まずはVan Halenのロゴをご覧ください。シンプルながらも、特徴のあるロゴですね。

(引用:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Van_Halen_logo.svg より)

続いてポルノの神VS神の時のロゴです。

(引用:https://sp.pornograffitti.jp/thankyou-20th/ より)

・・・似てね!?色まで一緒だとより際立つ。たまたまこのデザインになったと言ったらそこまでなんやけど、もしも意識していたら個人的にはめーーちゃ嬉しい。

あとは昭仁さんのフェイクはたまにデイヴィッド・リー・ロスに通ずるものがある気がする。こじつけもここまでくると何でもありだな!!でも音楽の楽しみ方って、これくらい自由な方が良いと思うのよね。

ポルノが影響受けてきた(であろう)アーティスト達 番外編

 え!?最後って言ったのに、まだやるの!?やりますよ。あと2人だけ紹介させてくださいm(__)mといっても、あと2人はポルノの2人が、というよりはプロデューサー側が影響を受けていた気がする、と感じるアーティストをご紹介する。

Queen

ここでクイーンです。影響が見える曲はこの曲。

農夫と赤いスカーフ

2:39~のギターソロを、目を閉じて聴いてみよう。ブライアンメイが思い浮かんだろう。それもそのはず、このギターソロ、ブライアンメイモデルのギターを使い、アンプも同じやつを使っていたはず。この案は、本間さん(ポルノの初期を支えに支えた名プロデューサー)のものだそう。

Electric Light Orchestra

そして意外なところで、ELO。メンバーのロイウッドの曲は、大瀧詠一にも影響を(多分)与えており、日本の音楽への影響力の大きさが伺える。それでは曲です。

ポルノ サウダージ

ELO Last Train to London

イントロォォォ!!!きっとこれも本間さんな気がする。何度も言うけど、私はこういうオマージュみたいなものが大好き。元ネタのアーティストに敬意を表しつつ良い曲ができるならそんな素敵なことないじゃない。

終わりに

いや――――書いたなぁ。おそらく表面上には見えてこないけど、きっとガンズと同世代のバンド(スキッドロウとか)にも影響を受けていたんだろうな。あとはジョンメイヤーにも。

好きなバンドのルーツを掘り下げると、聴く音楽のジャンルが増えていくのはもちろん、そのバンドが受けた衝撃を追体験出来たり、果てはそのバンドの楽曲への理解度が増えていくような気がします。そういった意味でも、好きなバンドのルーツを追うということは、非常に有意義なものであると言えるのではないでしょうか。

本当に長くなってしまったけど、書いている方はとても楽しく、スラスラ書けちゃいました。どこまで行っても、自己満足の域を出ないことは重々承知ではあるが、そんな中にも、”うんうん、わかる!”等の声を頂けるとこれ以上ない喜びです。

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管理人の友人。ポルノグラフィティとaikoと柴犬とプリンを愛するドラマー。

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