皆さん、明るい性格してますか?正直してませんよね、わかります。
根暗なんですよ。根が真っ暗。もはや茎まで暗い。間違ってWANIMAとか聴こうもんならジョジョ3部の太陽光を浴びたヴァニラ・アイスよろしく体が溶ける。オタク君は無駄死にだったんすか。
早いものでもう2020年も四半分が過ぎた。季節は変わって徐々に梅雨へと向かっていく時期です。ジョジョだけに。
最近の世間のご時勢に伴ってなんとなく気分も下向きになりがちですが、そこであえて陰鬱な曲を好き好んで聞く俺です。ええ、正常です。ただ生来の捻くれ根性が猛威を奮ってるだけですとも。捻くれの台風。素直さなんて産道に置いてきたわ。
というわけで今回は所謂「暗めのバンド」を集めてみました。まあ身も蓋もない言い方をすると、邦ロックなんかを好き好んで聴く層なんて決まって根暗なわけだが、一概に暗いと言っても様々な暗さがあるわけで、一纏めにすること自体がナンセンスとも言えるわけです。
でも昨今のフェスブームも助力してか、最近の邦ロックは底抜けにアホアホで明るい曲も増えてきたのも事実。そんな中でも今回紹介するのは根暗も根暗、真っ暗な人向けのラインナップでございます。誰か電気つけてくれ。
amazarashi
amazarashiの暗さは「闇」ではなく「影」というか、失望・挫折いろいろあるけど結局人生は進んでいくから負けてたまるか、傷つきながらも歩んでいくんだと、そういった曲が多いです。一つ一つの言葉選びも重厚で、歌声も相まって心に響く。『ワンルーム叙事時』が一番好きです。あとこう見えてあいみょんの対バンツアーに呼ばれてたり、CDJの常連だったりする。
BUMP OF CHICKEN
今でこそEDMやダンスビートを積極的に取り入れているBUMPも、特に初期曲には暗めなものが多い(才脳人応援歌とか)。ただこのバンドも暗いだけではなくて、日陰者でも日陰者なりの輝きを見せようやという、隣に立って応援してくれるような曲が多く、「本当に人の可能性を信じてる人だけが書ける歌詞」だと思う。学校で嫌なことがあった、上司にこっぴどく叱られたなどなど、BUMPが傷口に沁みるシチュエーションなんて生きてるだけで無限に発生する。帰宅ラッシュの満員電車でギルドを聴こうな。
plenty
2004年~2017年まで活動していた3ピースバンドplenty。声変わりしたのか?というくらいのハイトーンイノセントボイスで、鬱屈した感情や人間関係の歪み等を歌う。先に挙げた2バンドに比べてより内省的で自己に目を向けた曲が多い感。大学時代友達が少なかった時に一人深夜に聴いて救われてました。…とか言ってたら江沼さん既婚者かよ!人との距離のはかりかたわかっとるやないかい。おめでとうございます。セルフタイトルを冠したアルバム「plenty」が大名盤です。「人間そっくり」とか本当凄い。何食ったらこんな曲作れるんだ。
凛として時雨
2000年~2010年代前半の邦ロック界隈を席巻していた時雨。なんでこんなのが流行っていたんだろう…と今では不思議でしょうがないが、本当に、しっかり流行っていた。甲高いツインボーカルに狂った演奏、不穏でサイコ・ヒステリックな歌詞、カラオケで歌えない等々、今思えばマジで流行る要素0。ただ、唯一無二。
RADWIMPS
RADは暗い曲ばかりかと言われれば決してそうではない。むしろハピハピポップな恋愛ソングもたくさんあるわけだし、お茶の間に完全に浸透したのはそれこそ「前前前世」等の「君の名は。」の楽曲たちがきっかけだし。ただ、『こんなに好きになっていいんですか?』と言ってるかと思えば『君の腸で縄跳びしたい』とか言い出す情緒の振れ幅が凄い。ライブでも一曲目はアッパーチューンなのに中盤で底抜けに暗い曲をやってアンコールで大団円、のようにかなり目まぐるしく変化する展開も多い。ライブで人生やってる。この人間臭さを良いと感じる感性はまさに暗い人向けかなと思います。
People In The Box
3ピースバンドPeople In The Boxです。ジャンルはマスロック・ドリームポップなど(いわゆる残響系とも)。この手のジャンルは日本ではかなり手薄で、正直一向に流行る気配はない。ちょっと方向性は違うがmol-74が開拓しようとしているくらいか。こうしたバンドは往々にして演奏レベルが高い傾向にあるようで、歌詞も難解。何考えているか想像つかないが、おそらくは政治・戦争・輪廻・神etc…について歌っているんだろうけど、本人も解説する気はないらしい。でもライブでのMCの言葉遣いや振る舞いを見ると、頭でっかちな奴の難解さというより万物を見通すような柔軟さという感じでなんとなく「モテそう~~~」と思う。
以上6バンドでした
どれも改めて紹介する必要があるのか疑問なくらいの知名度のバンドばかりですが、全部違った暗さを秘めていておすすめです。どれか1バンドでも刺さった人、あなたは根暗です!おめでとうございます。
根暗根暗言ってますが、言い方を変えるとこういう音楽はなんとなく過ごしている人には響かなくて、思慮深い人にだけ刺さると思ってます。もし上に挙げた6バンドの中で「いいな」と思う曲があったらどんどん沼にハマってほしいし、その感性を大事にしてほしい。たぶん悪の組織だと「参謀タイプ」に憧れてた人が多いでしょ。そういう感覚です。
という自己弁護ともツンデレともつかぬ締めの言葉でした。
またお会いしましょう。それでは。
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