【2023年上半期】良かった映画ランキング

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早いもので2023年も半分が過ぎたそうですよ。おじさんになるとどんどん時が加速していて、「今年もあっという間ですね~」ばっかり言うようになってる。なので、アンチエイジング(?)として最近は意識的に音楽や映画やカルチャーに触れるようにしているんだけど、今年は上半期で観た映画が70本を超えていた。昨年が一年で60本くらいだったので、当社比でかなり観ている方といえる。もちろんただの趣味なので、映画をたくさん観ている⇒偉いわけはないのだが、観れば観るほどオマージュや元ネタに気づきやすくなってきたというのは事実としてある。映画の楽しみ方がようやくわかり始めたというか。

というわけで2023年1~6月に観た映画で良かったものをベスト5形式でまとめてみた。万人に受けるであろうものから個人的嗜好の針孔にぶっ刺さりなものまでごった煮。まずは今年公開の新作から!

★2023年公開版

1位:aftersun

【選考理由】:どちらかというと、というか完全に「悲しい映画」ではあるのだけど、それだけで切り分けられない作品。思春期の娘が抱える無邪気さと背伸びしたプライド、若き父親が抱えるあたたかな愛とその裏にある不安定さ。子供の頃に見ていた親は無敵で絶対的な存在だったけれど、作中のカラムの歳になってわかった、”大人”とは程遠い自分の未熟さ。ひと夏のバカンスの終わりに残るのは、ヒリヒリと痛む日焼けの跡だった…。

【みどころ】:全シーン。「自分が映画を撮るならこういう作品がいいな」と思ってしまった。

2位:怪物

【選考理由】:是枝と坂本と坂元のマリアージュにより生まれたのはまさに怪物級の映画だった。決して楽しい作品ではないし、万人受けするものでもないが、観た者にズシンと重くのしかかるような映画。「今年何観たらいい?」という質問には結局、怪物がベストアンサーになるのかもしれない。

【みどころ】:廃電車に籠る二人を探しに来る保利先生と早織が雨と泥を掻きわける姿を内側から描いたシーン。「これを撮りたかったんだな」と思ってしまうくらい美しかった。

3位:グリッドマン ユニバース

【選考理由】:原作からのファンとSSSS.からの新規層の胸ぐらをどちらも等しく掴んで振り回す、とんでもないお祭り映画。本編で描き切れなかった伏線回収をしつつ、見たかったシーンをふんだんに盛り込みつつ、「こういうものも見たかったのか、俺は!!」と潜在的な欲求すら掘り起こされる…。ヒーローも弱き存在であると描く勇気や、全ての創作物を肯定するメッセージに、感動するなというのが無理な話である。

【みどころ】:クライマックスでのグリッドナイトの「グリッドマンを勝たせることだ!!」とグリッドマンの「私は弱い!!」。ヒーロー映画としてアリ!?

関連記事:【ネタバレまみれ】グリッドマン ユニバース感想 ―お祭り映画に垣間見る、虚構を信じる人間を信じるということ―

4位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL3

【選考理由】:GotG完結編。銀河の荒くれ者どものエンドゲームであり再出発点でもある。これまでほとんど掘り下げられなかったロケットのあまりに悲しい過去と、悲喜憂苦総てを抱きしめる大団円。そしてもちろん今作も劇伴センス大爆発。

【みどころ】:冒頭に流れるアコースティック版Creepや重力ブーツを試すロケットのシーン。今作のロケットはどことなく物悲しそうな表情が多く胸がきゅっとなる。

5位:スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース

【選考理由】:映画というよりもはやアートといっていい。色彩の濁流に溺れ、脳を直接刺激される感覚に襲われる。1分1秒1フレームの全部が見たことない映像表現の連続で、もはやスパイダーマンをよく知らなくてもアトラクションとして楽しいと思う。

【みどころ】:全シーンというか全フレーム。上映前におしっこ出し切って一歩も動かずに見てください。

同率5位…BLUE GIANT、ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー、エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスetc.

続いて旧作版です。

★旧作版

1位:search

【選考理由】:信じられないかもしれないが、冒頭数分、マウスカーソルの動きだけで泣かされる。全てがPCの画面上で繰り広げられるという、レベル99の縛りプレイのような設定だが、恐ろしいほどに面白く「映画ってこういうこともできちゃうの!?」と唸りっぱなし。それでいて、決してギミックだけを見せびらかすようなものではない。絶対に損はさせないのでこんな感想を読んでないでネットフリックスを開いて今すぐ観るべき。

【みどころ】:冒頭数分と主人公のジョン・チョウの演技。眼が素晴らしい。

2位:君の名前で僕を呼んで

【選考理由】:今世界で一番美しい男ティモシー・シャラメが、男子大学生オリヴァー(アーミー・ハマー)に恋をするひと夏の物語。茹だるような夏の日差しの中繰り広げられるのは、甘酸っぱい、あまりに甘酸っぱすぎる日々。ティモシー・シャラメの演技が凄すぎ。ラストが切なすぎ。最後の父親のセリフヤバすぎ。全カット画になりすぎててTシャツにしてほしい。

【みどころ】:すでに成人してるはずのティモシーがティーンエイジャーにしか見えないその演技力と、彼らが過ごす夏のイタリアの美しい街並み。

3位:still dark

【選考理由】:盲目の青年ユウキが憧れのレストランの厨房で働くために奮闘するというストーリー。たった40分ながら人生の全てが詰まっているかのような美しい物語(「still dark」ってそういう意味か~!!)。今年観た短編では断トツ。登場人物全員がマジで最高で、誰一人信念を歪めない姿にグッとくる。本当に全員がかっこいい。幸あれ!

【みどころ】:監督兼主演の髙橋 雄祐の演技力。信念を曲げない姿が本当にかっこいい。見れば絶対に好きになる。

4位:レオン(完全版)

【選考理由】:ぶっきらぼうで女子供が苦手な孤高の殺し屋&あどけない少女のコンビは、今日日様々な創作物で見かけるが、その元ネタのほとんどがこの映画だと言っていいでしょう。ジャン・レノもナタリー・ポートマンもゲイリー・オールドマンも若すぎる!そして巧すぎる!

【みどころ】:ヴィランを務めるゲイリー・オールドマン初登場シーン。キモ過ぎるサイコ野郎としてパーフェクト!

5位:アナザーラウンド

【選考理由】:冷静に考えて「酒を飲んだら人生うまくいく!」ことは有り得ないわけですよ。それでも、何歳になってもバカなことができる友人がいるならそういう錯覚を覚えちゃう。なぜなら、それが人生だから。酔っぱらうことを「出来上がっている」と言うように、シラフの我々は常に未完成なのである。

【みどころ】:マッツ・ミケルセンがエロすぎる……

同率5位…JUNK HEAD、アメリカンユートピア、はりぼて、バッドガイズetc.

映画はつづく……

君たちはどう生きるか、トランスフォーマー ビースト覚醒、オッペンハイマーなどなど下半期も話題作がめじろ押しなので楽しみ。それでは~。
この記事を書いた人
大トロゼウス

社会人。音楽(特に邦ロック)、映画、酒、ロボアニメが好き。多趣味すぎて何も究められていない。

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