MONO NO AWAREの”和”の部分

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MONO NO AWARE(モノノアワレ)というバンドをご存知だろうか。玉置周啓(Vo.,Gt.)、加藤成順(Gt.)、竹田綾子(Ba.)、柳澤豊(Dr.)からなる四人組バンドで、玉置氏と加藤氏はMIZ(ミズ)というアコースティックユニットでも活動中。

名は体を表す

まずバンド名が最高。モノノアワレ。これほど体を表す名も珍しい。

タイアップも多く、ここでわざわざ書かずとも既に一定のポピュラリティーを獲得しているバンドだが、ここは僕の好きを紐解く場なので関係ない。関係が、ない。

記憶が正しければ2018年頃に初めて聴いて「良いな~!」と思ったのだけど、思い起こせば一番の好きポイントは「和」を感じるという点だった。

和風

全編日本語詞で、ワードセンスの巧みさは他の追随を許さない。『轟々雷音』の歌詞を初めて見た時、「その手があったか!」と勝手に敗北宣言してしまった。

昭和的ノスタルジー

ノスタルジア溢れるあたたかみのあるサウンドも特徴。『A・I・A・O・U』のMVで泣かない人はいない。

調和

はっぴいえんどやくるり、フジファブリックのような日本語ロックの代表選手の系譜に近しいポイントを通過しつつ、The StrokesやVampire Weekendのような肩肘張らない海外バンドのサウンドにも近接しているという、稀有なバランス感覚がある。単純に耳馴染みが良い。

が、よくよく歌詞を見ると、生活的な穏やかさの中に光る鋭さや毒っ気、変態性みたいなものも垣間見える。

『ヒトノキモチニナ~ル』歌詞より
『DUGHNUTS』歌詞より

作詞を務める玉置氏はしばしば言葉遊びが巧みな人と捉えられることが多いと推察するが、ライブを観るとそれだけではないというか。パフォーマンスではどこか野性的な瞬間も多々あるし、かなりフィジカルが強い方でもあると思う。

普遍的で古き良き日本的な良さが表層を覆いつつも、その実非常に現代的なハイブリッドさを持つバンド。この両面性を併せ持つバンドはあまり知らないし、いてもこれほど調和の取れたバンドはいないように思う。

日本語話者で良かった

2024年にリリースされた5thアルバム『ザ・ビュッフェ』も快作で、日本語話者で良かったとしみじみ感じる名盤だった。『同釜』特に凄すぎる。聴きながら歌詞にも刮目してほしい。

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