The 1975のMatty Healyの炎上について感じたこと ※追記あり

random note
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

 The1975のボーカル:マシュー・ヒーリーが絶賛炎上中である。

元々不安定で繊細な性格に加えて薬物中毒の過去もあり何かと言動が注目されてきたが、今回は出演したポッドキャストで人種差別的発言をした、らしい。

ただ、これを見るにマシューが発言したというよりはホスト側が終始過激な発言をしていて、マシューはそれに笑ったり焚きつけているという構図のようだ。

概要を和訳した記事はこちら。

【騒動解説】日本人を侮辱したと批判、The 1975マシュー・ヒーリー出演のポッドキャスト番組が炎上中

かなり露悪的な番組であることは疑う余地がなさそうだが、番組内ではマシューが来日公演を行う予定であることとや、日本のオーディエンスやカルチャーについても言及している。

これを見るに日本へのリスペクトはあるようだし、実際興味深い意見だなと思った。とはいえ、ホストによる偏見と差別的トークは一線も二線も越えてしまっているし、率先して発言していないとはいえマシューの笑い声もかなり不快だし不気味。そもそもこういう番組だとわかって出演を承諾したことに怒っている人も多数いた。僕はアーティストの不倫や恋人とのトラブルなんかには全く関心が湧かないが、人種・性差別はそれらに比べるとあまりに射程が長すぎるし当然といえる。僕も聞いてて「なんやねんこれ」と思った。

が、

こういうのはどうなのよ…

解説的な立場をとっているようだが上記ニュースサイトの要約と持論の展開に終始しているし、なによりこのタイトルと内容だと「マシューが差別発言を率先した」という誤解を扇動しかねないのでは?みのミュージックは今まで全く洋楽を聴いてこなかった僕にとって非常に有難い存在だったけれど、流石にこれはファクトチェックがされてなさすぎなんじゃないかと思わざるを得ない。コメント欄にも盲目的な称賛が散見されていて結構な地獄だ。

少なくとも現時点で僕はThe 1975のファンを辞める予定はないが、このポッドキャストが不快だったのは確かだし、制止せずにゲラゲラ笑っているマシューと、呑気にツアーのプロモーションをしてるレーベルにも怒りを禁じ得ない。けれど、実際の配信を聴かずに扇動的な感想を述べるインフルエンサーやそれで知った気になり拡散する盲目的なフォロワー、「やっぱイギリス人はクソだ」と同レベルですらない差別発言の応酬をしている人や、「前からこのバンド嫌いだったわw」と冷笑している人なんかももれなく同じクソさだと思っています。

先のスラムダンクの件もそうだったけど、こうした炎上的なトピックに言及するにあたって、安易なまとめ記事やインフルエンサーのコメントに一喜一憂せず、できるだけ一次ソースに触れようとすることが大事だと強く実感しているし音楽系YouTuberのトップランカーである彼こそ、「マシューが差別発言を”積極的に”行ったという誤解」を解くような立場であってほしかった。現にコメント欄は「解説してくれてありがとうございます!」という旨のコメントや、称賛を超えて崇拝にすら見える人もいた。一個人の感想の発信に「炎上の全貌が見えました!」じゃないんだよ。自分の目で、耳で、確かめて感じろよ。

かいつまんだ批判に乗っかるという行為は、それなりに賢く見えてしまうという魔力がある。が、それは自分の意見を陳列された棚から選んでいるにすぎない。的確だろうが的外れだろうが、自分の考えくらいオーダーメイドで出力したい、と思った。

それはそうとマシューはここ最近危うい言動を繰り返しているみたいなので、頭を冷やしてもらいたい。今のところ来日公演をキャンセルする気はないので、厳しく情報収集していこうかと思います(少なからず心にダメージを負うのでほどほどにしますが)。ファンとして、日本人として。

※2023.05.11追記

ライブ(@ぴあアリーナ)参加してきた。去年のサマソニとはまた違った印象ながらも、演奏・演出は相変わらずハイクオリティなライブだった。今回の騒動に関する言及やステートメント等は特になく、正直頭の片隅に靄が残っていた感はあった。「あの時はどうかしていた。許してほしい」と言ってくれるだけでも印象は変わっていたと思うけど、いきすぎた謝罪強要に与したくもないしなぁ…。この辺りはキタニタツヤ氏のツイートに近しい思いかもしれない。

この記事を書いた人
大トロゼウス

社会人。音楽(特に邦ロック)、映画、酒、ロボアニメが好き。多趣味すぎて何も究められていない。

大トロゼウスをフォローする
random note
スポンサーリンク
大トロゼウスをフォローする
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました