kurayamisaka(くらやみざか)は東京大井町を拠点に活動する5人組バンド。
爆心地
突如ネットにアップされた一曲から爆発的な人気を獲得してきたkurayamisaka。僕のタイムライン上でも、ある日を境にこのバンドについての言及をよく見かけるようになった。
今のインディーロックシーンでシューゲイズがちょっとしたムーブメントとなっているが、爆心地にいるのは間違いなくkurayamisakaだと断言してもいいと思う。彼・彼女らが出てきてインディーバンドの音圧の平均値が確実に上がっているし、数十年後に日本のロック史を振り返ると、kurayamisaka以前と以後で歴史が変わっているんじゃないか。そのくらいの影響力がある。
メロ
轟音ギターを中心に据えながら、それを覆うのはあまりにエモーショナルで叙情的なメロの良さ。邦楽はもうメロの良さで闘っていくのがベストでは?と思う節が個人的にはあるのだけど(というか売れる音楽はメロ・歌が良いのが前提だよね)、kurayamisakaに関しては現在リリースされている楽曲全てシングルカットされてもおかしくないほどキャッチ―で、一発聴くとしばらく脳内をグルグル回遊して止まらないほど凶悪な中毒性がある。フロントマンのうんにょんこと清水さんはほんとに天才。もうこうしていちいち書くのが恥ずかしいくらいですよ、聴けばわかるわい、こんなの。
詞
メロがここまで良いと歌詞はどうなんよと、ご安心ください、最高ですよ。

上に載せた二曲は、松井遥香と向井あかりという親友同士のキャラクターの離別をテーマにしたコンセプトアルバム『kimi wo omotte iru』に収録されているわけだけども(名盤です。はよ聴け)、もうメロだけで決勝進出が確定しているのに、全楽曲の歌詞の切なさでもう優勝なんです(?)。ひとつひとつのことばのチョイスが、もうこれしかありえないという奇跡みたいな。歌われるべきメロディが、歌われるべき歌詞で歌われているというか。そういう必然性と超然性が宿っている。
新曲も素晴らしい。とにかく聴いて。特に締めが思いつかないので終わります。それでは!
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