沖縄が生んだ突然変異バンド『HOME』がシーンを蹴散らす未来しか見えない

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こりゃ絶対人気出るわというバンドを見つけるとあり得んくらいドーパミンが分泌される異常体質なんですが、このHOMEというバンドを見つけたときに久々にキましたね。HOMEて。「HOME おすすめ」「HOMEとは」とアホな借主みたいな検索する身にもなれ。

HOMEとは

HOMEは2020年に結成されたsei.(Vo.)、o-png(PC)、shun(Gt.)の3人によるバンド。家主といい最近は家回帰ブームなのか?

潔さすら感じるほどの80’sインディーポップのようなど真ん中ぶり。

沖縄で学生時代を過ごした人ならわかると思うんだけど、ヒップホップが本当に強くて周りの人が聴いている音楽も純度の濃いヒップホップばかりなんですよ(後に知ったのだけど、沖縄のラップシーンって凄く巨大で県外から移住してくるラッパーも少なくないらしい)。他のアーティスト、例えばバンドだと、沖縄産のバンドは土着性が強く民謡ライクなメロも多い。考えてみてくださいよ、オレンジレンジ、モンゴル800、かりゆし58、BEGIN、HY……どれも聴くオリオンビール。内耳のラフテー。可聴域のチャンプルーだ。三線とタンクトップと麦わら帽が似合うしライブではカチャーシー躍らせてそうでしょ。その通りなんですよ。もちろん彼ら彼女らも素晴らしいアーティストなんだけど、当時の僕みたいな逆張り民にとっては、さながらエレン・イェーガーのように外界が気になるわけです。

当時は今ほどYouTubeも発展してなければサブスクは存在すらしていないので、家から徒歩3分のTSUTAYAが県外カルチャーとの唯一のハブだった。音楽を聴くとしたら、なけなしのお小遣いで気になるジャケのCDをレンタルするか、スペシャかMTVを垂れ流すくらいしかなかった。それに比べると今は便利すぎるしありがたい日々を送っているが、そのTSUTAYAもつい先日閉店したらしい、ここ10年くらいはまったく利用していないとはいえ、やはり寂寥感に包まれてしまう。すみません、話ズレすぎた。

全世界的

ともかく、そんなアーティストで溢れる沖縄シーンの中でこのドチルですよ。センスが全国区というか全世界的ですらある。これを聴いた人の全員がかっこいいと思うはず。

いかつすぎるビジュアルに反して超シンセポップ。さっきまでドーパミンドバドバだったのに血圧が下がっていく。懐古と独創のバランスが素晴らしすぎる。確実にSuchmosやThe 1975が均した土壌の上に立っているが、ほかの有象無象とは一線を画すセンスがある。ヒップホップが席巻している県から生まれたとは思えない(遺伝子は取り込んであるだろうけど)。突然変異すぎる。なぜ? 

全体的にチルでオシャレなサウンドがいかにも2010年代以降という感じであるが、EPに収録されている五曲だけでも音楽性の振れ幅が凄い。しっかり歪んだギターが入ってくるところもあってたまらない。ニューウェイヴやシューゲイズの意匠も感じるし、オルタナティブでありポップ最前線な気もする。MVやジャケのアートワークまで破格のクオリティ。何なんだマジで。

2024年マストです

言ってしまえばVaundyを初めて聴いたときくらいの衝撃を受けている。コロナ禍で突如東京フラッシュが流れてきたときの「あ……」感を想起させるし、その後のスターダムについては語るまでもない。もうわけがわからんけど、多分売れますよ。出れんの!?サマソニ!?とか、メトロックのNEW BEAT SQUAREに出演したりして、リキッドルームで即ソールドのワンマンやって赤レンガ倉庫でのGREENROOM FESTIVALなんかに出演して、ゆくゆくZeppも埋めて……というビジョンがはっきり見える。ここから沖縄の音楽シーンの地殻変動となってほしいし、後で鼻の下伸ばした偉そうな顔をするために、今のうちに全ベットしておきたい。

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