『超流通』というポッドキャストが面白い。
ヒップホップユニット『Dos Monos』のラッパーにして、クリエイティブディレクターであるTaiTan氏がパーソナリティを務めるポッドキャストプログラム。言わずと知れた人気ポッドキャスト『奇奇怪怪』でも活躍中だ。
世の中に「流通」した、ヒット商品や定番企画、新概念誕生等の裏側に迫るビジネスポッドキャスト。毎回「流通」にまつわるキープレイヤーをゲストに迎えて放談します。
『超流通』キャプションより
30代社会人が聴くべき理由
会社員として生活していると、30代でビジネス系の番組が急に現実味を帯びてくるという感覚があり、この感覚は広くあまねく当てはまるように思う。
が、いわゆるなスタートアップの成功譚や、ストイック系起業家モノには乗っかれないというか、どこか遠くにいる人のように聞こえてしまう。
その点、『超流通』はヒット商品やビジネスを”いかに流通させたか”にフォーカスしている。ゆえに、現実的に流通や資本を捉えていて、ゲストもパーソナリティも生活に根差したトークをしている。ある種の資本主義的で眼ギンギンな「マジさ」からは一定の距離を置きつつ、かといって「労働はクソだよねw」的な生温さにも迎合しない、「中道」を地で行くスタイル。この塩梅こそがマジなのだと、改めて気付く。
どうせなら乗りこなせ
生活、労働、年収、キャリア、家賃、子育て……多くの大人が生活するうえで避けては通れない現実は、現実として立ちはだかってくる。僕自身も30代会社員として、自分で書いておきながら耳が痛い。
また、カルチャーを愛する者として思うのが、「昔のサブカルはあまりにアンチ資本主義すぎないか?」という点だ。
「商業主義はダサい」「売れることの嫌悪」に傾倒しすぎたところで、手詰まりになってしまうというのもまた現実。有り体にいえば、資本主義社会に生きている以上、どうしたってマネーのことを考える必要がある。
そのジレンマでウジウジするくらいだったら、また、資本主義に飲み込まれるくらいだったら、どうせなら乗りこなしてやろうぜという、小さな抵抗心。TaiTanマンとも交流のあるコムギコ氏のポッドキャスト『資本主義をハックしろ!!』にも通ずるが、飲み屋で味の薄いポテサラをつつきながら愚痴を溢すくらいなら、やや舐めた上で構造を分析して乗っかってやろうじゃないかという気概が、結局のところ最も健康に生きる近道なのではないだろうか。
アートワーク
バーバパパ氏とSHIMPEI UMEDA氏が手掛けるアートワークもいい。
内容だけではなくタイトル、サムネ、テロップ、グラフィック、空気感まで全部含めて設計している。コンテンツ群雄割拠の時代において“ルックがイケてるかどうか”はそれだけで導線足りうるわけで、そういう意味でもこの番組そのものが「流通」のコードに乗っかっているといえるだろう。つくづく隙が無いぜ……。
直近のエピソードはビデオポッドキャストスタイルとなり、ビビッドで視覚的にもかっこいい。というわけで、かなりオススメです。僕と同年代の方々はぜひ聴いてみて!




コメント