「これがバズるぞ!2023」のラインナップを考え直してみた

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これがバズるぞ!2023

2023年1月7日放送「バズリズム02」で発表された、2023年ブレイクアーティストランキング。音楽関係者257人にアンケート調査を実施し集計したとのことだが、集計方法は謎に包まれていて、僕は毎年懐疑的に見ている。そもそも音楽関係者って何だ。音楽ブログをやっている点では僕だって音楽(に)関係(している)者じゃないか!そこそこ有名なバンドマンの知人もいるんだぞ!(野党)

どこに疑問を抱いているかというと、「もう売れてるやろがい!」と「本当に今年売れるんか…?」の二極化。そもそも『バズる』の定義が明確化されていないのが要因の一つではあるけど、先述した集計方法の不透明さにもあるのかなと。

例えば、2019年に1位を獲得したKing Gnuは2017年の時点で既に全然チケットが取れなかったし、なんなら前身バンドSrv.Vinciの頃から注目を集めつつあった。2021年の1位はVaundyだが、当時爆烈ヒットをかましていた「東京フラッシュ」のリリースは2019年だ。この時点で「ん…?」と感じるし、予算ジャブジャブの大手事務所から毎週Mステは流し見しますくらいのSNSユーザー層に至るまで一緒くたにしている感じが匂うのだ。みのミュージックが一般の視聴者による匿名アンケートで集計したランキングの方が信憑性ある気がする。

とイントロで既にグチグチ言ってるが、今年発表されたランキングトップ10がこちら。

1位 Chilli Beans.

2位 Tani Yuuki

3位 なとり

4位 w.o.d.

5位 新東京

6位 imase

7位 ammo

8位 Tele

9位 CVLTE

10位 ego apartment

う、う~~ん…?

例年より納得できるラインナップな気はしないでもないが、Chilli Beans.やw.o.d.はこれからバズる枠なのか…?(これは先述した通り「バズの定義が曖昧だから」に尽きるけど、いずれにせよZeppでワンマンやってるバンドを”これからバズる”とするのはどうなんだ)

これまでランクインしていたのは基本的にバンド形式のアーティストが多かったものの、今年は特に宅録系Z世代シンガーソングライターの勃興が顕著だ。この中だとTeleは僕でもよく見かけるようになったし確かに今年来そう。あと、最近の音楽シーンを語る上でTikTokは絶対に外せなくなっている。現にランク入りしているアーティストの多くがTikTokで使用されまくっているらしいし、個人的にその辺りはどうしても感度が低くなってしまう。

あとこれ、アイドルはほとんど選出されないんだよな(過去にBiSHがいたくらい?)。特に縛りがあるわけではないだろうけど、この辺も謎ポイント。

10~30位までも一応見てみると…

11位 ねぐせ。

12位 サバシスター

13位 キタニタツヤ

13位 浪漫革命

15位 終活クラブ

16位 BREIMEN

16位 鉄風東京

18位 ケプラ

19位 Kroi

20位 Age Factory

20位 childspot

22位 asmi

23位 炙りなタウン

24位 KUZIRA

25位 UNFAIR RULE

25位 黒子首

27位 レトロリロン

27位 Ryu Matsuyama

29位 ヤングスキニー

30位 Skaai

30位 ジ・エンプティ

いや、

>20位 Age Factory

ナメてんのか。フェス行ったことないんか?

あと放送テロップの「これバズ4度目のランクイン!」はもう悪口だからな。

>16位 BREIMEN

>13位 キタニタツヤ

この辺もよくわからんなあ。井口理&岡野昭仁とコラボにBLEACHの主題歌抜擢はもう大バズでしょうよ。

>13位 浪漫革命

もう万バズしてるだろうが

もう勝手にランキング作ってみた

やっぱり半分以上は納得いかないので、もう個人的に2023バズるだろう邦アーティストを選出してみました。名付けて、おれがバズる(と思われるアーティストを選んでみた)ぞ!2023だ。

1位 Bialystocks

映画監督でもある甫木元空(Vo, G)と菊池剛(Key)からなる2人組のバンド。ルーツが多様すぎるが故にある意味掴みどころがないが、耳馴染みの良いメロディと声で最強のポップス足り得ている。リキッドルームでのワンマンが即完してる時点でこちらももうバズってる気はするけど…。

2位 グソクムズ

はっぴいえんどを直系としつつ、より現代的にアップデートされた「今っぽい昭和ロック」な4人組バンド。忙しい現代にこそ響くべきサウンドかもしれない。活動の幅が広くなってきてるし、今年タイアップ決まっちゃうぜ。たぶん。

3位 idom

imaseやなとりがランクインしてidomがいない理由が正直わからん。コロナ禍で楽曲制作を始めた兵庫県神戸市生まれ岡山県在住のシンガーソングライターで、もう月9の主題歌やってる。本名が「挑(いどむ)」らしい。令和~~~!!

4位 betcover!!

東京都・多摩地区出身のヤナセジロウによるプロジェクトバンド。一時期TLには新譜「卵」の感想しか流れてこないくらい音楽好きの方々では話題沸騰だった。こちらももう時間の問題だ。

5位 春ねむり

1995年生まれ、横浜出身のシンガーソングライター / ポエトリーラッパー / トラックメーカー。『春火燎原』聴きました?とんでもなくないですかあれ。意味もなく喧嘩ふっかけてた宇野よ、謝罪したんかコラ。

6位 DYGL

前身バンドYkiki Beat時代からインディーシーンを騒がせていたDYGL。昨年末の新譜では明確に新たなステージに突入し、今年JAPANツアーとUSツアーを開催予定。国内外問わず通用するクオリティのバンド。

7位 帝国喫茶

2020年に関西大学の軽音サークルのメンバーで結成されたバンド。ジャケットがかわいくて珍しくジャケ買いしてしまった。小気味良いレトロロックでメロディセンスも◎。こちらもタイアップ付いたら一気に跳ねそう。

8位 鋭児

2019年渋谷のストリートでセッションする中で出会い結成したという逸話に違わず、非予定調和的なサウンドが特徴的なミクスチャーバンド。Arctic MonkeysやBlurのようなルーツを感じるものの、もっと粗削りで本能剥き出し。

9位 家主

沖縄県出身のシンガーソングライター田中ヤコブ(Vo,G)が率いる4人組バンド。この田中ヤコブ周辺が今界隈でアツいらしく、彼が関わっている別プロジェクトではなんとSuchmosのYONCE・OK・KCEEと共作したりしているとか…。

10位 NIKO NIKO TAN TAN

音楽担当2人と映像担当2人を擁する、クリエイティブミスクチャーユニットで、アートワーク一つとってもずば抜けたセンスが垣間見える。PERIMETRONの席巻も影響してるんだろうけど、バンドのみではなくこれまで裏方とされていた人も含めて”チーム”として掲げるクリエイターが最近増えてきた。そうこう言ってるうちにSYNCHRONICITY’23に出演が決まった。ここに書いてるアーティストも多数出演するようです。行きて~~。

10組分のプレイリストも作ってみました。良ければぜひ。

答え合わせは一年後

「これバズ」では、放送と同じタイミングで各アーティストの公式SNSもランクインしていたことを喜ぶツイートをしていたので、当然アーティスト・事務所側も事前に結果を周知され、その結果に概ね納得しているものだと思われる。若者のテレビ離れが嘆かれて久しいけれどテレビの影響力ってまだまだ侮れないんだね。

それにしても、コロナ禍で初めて音楽制作を始めた二十歳そこそこのクリエイターが非常に多いことがわかった。米津玄師がメジャーシーンに進出してきたときもかなりの衝撃だったが、ここ数年はさらに若年化が進んでいて、逆境を創作へ昇華させる姿には本当に頭が下がる。こちらは引きこもって酒飲んでゲームするだけのオジサンだというのに…。

が、あらゆるSSW(というかDTMer?)が次から次へと頭角を現す現代シーンの代謝の良さの反面、リリースされる楽曲はチルいLo-Fi系が多く半ば飽和状態となっており、元々ロックが好きなのも相まって正直倦みつつあるのも本音。ここらで革ジャン系パンクロック再ムーブメント来ないかな。

というわけで色々書いてみました。答え合わせはまた1年後に。

あ、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人
大トロゼウス

社会人。音楽(特に邦ロック)、映画、酒、ロボアニメが好き。多趣味すぎて何も究められていない。

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