ASIAN KUNG-FU GENERATIONを出会い直すことで、あの頃と今が繋がった話

recommend music
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ASIAN KUNG-FU GENERATION、通称『アジカン』。これほどすわりが良いバンド名があるだろうか。

ずっとそう、遠くへ

1996年に結成され、現在にいたるまで現役バリバリ。邦ロックを聴き始めるにあたりBUMP、エルレ、アジカンを通らないのは不可能だといっていい。そういうレベルのバンドである。

繋ぎ合った時もあった

アジカンとの出会いは今から15年ほど前に聴いた2ndアルバムの『ソルファ』だったと思う。言わずと知れた『リライト』が収録されている代表作だ。

が、初めて聴いたときの印象は「なんか……難解だな……」だった。ソリッドなパワーコードやオクターブ奏法のギターが鳴り響き、それこそBUMPやエルレとは違った、気難しそうなボーカルが歌っている。歌詞の日本語も硬質的だし、そもそも一曲目から『振動覚』である。「not for meだな……」と感じてしまったのだ。

とはいえ、シーン最前線をひた走り、次から次へと代表曲を生み出すロックバンドは当時からファンも多く、今思い返せば「無口だけどセンスがかっこいい兄ちゃん」みたいな人が全員好きだったように思う。そして、それが理解できないことが悔しかった。

だけど ここに集まったろう

2019年のサマソニでWeezerのライブを観たからか、ぼっち・ざ・ろっく!にハマってアニメを全話観たからか(ゴッチ自身もぼざろには感謝しているそうで、ライブでは『転がる岩、君に朝が降る』を演奏する機会が明らかに増えている。こうしたシナジーはいち消費者としてどうしたって嬉しいものだ)、はたまたOasisを聴き直しているからか、あるいはその全部によってか、アジカンが今猛烈にハマっている気がしている。アジカンがルーツとしているものとアジカンをルーツとしているものを通過したあとにアジカンと出会い直すことで、アジカンへの理解が深まったのだと思う。

この「出会い直す」というのが大切だと最近、如実に思う。何度だって機会はあるし、何度だって生まれ変わって出会うことができる。

今を誰より抱きしめて

そんな彼らの走りが衰えることは全くなく、つい先日も新曲『MAKUAKE』がリリースされたわけだけども、これがここ最近のリリースの中でもずば抜けて刺さってしまった。

彼らが歩んできたであろう決して平坦ではない道を、現在地から真っすぐに見つめて称えるあまりに圧倒的なアンセム。その大切で美しい記念碑と道程に、ひっそりと交わることができた(気がする)のがこの上なく嬉しい。一度すれ違ったとしても、歩みを止めずに進み続けてまた交差することもある。それこそが生きるということそのものであり、それが今回はアジカンと僕だった。次は何と出会い直せるのだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました