早いもので2023年も半分以上が過ぎてしまった。今年はいよいよフェスやライブがフルキャパで開催されたり、これまで自粛されてきた海外アーティストの来日が続々決定したりと、ウィズコロナのムードが本格化している。新譜のリリースも多く、Spotifyの通知を見ていると毎週何かしら気になるものがある。というわけで、今年上半期(1月1日~6月30日)にリリースされた盤の中から、良かったな~と思ったものを列挙してみました。取りこぼしたものもたくさんあると思うけど、とりあえず記憶に残っているやつを挙げています。
ひみつスタジオ/スピッツ
3年半ぶりとなるスピッツの17thアルバム。時にやさしく、時にエネルギッシュな音を奏でるこの四人さえいれば、日本のロックは安泰だと思わせてくれる。
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the record/boygenius
元々シンガーソングライターとして活動していたジュリアン・ベイカー、フィービー・ブリジャーズ、ルーシー・ダカスの三人によるバンド。まさにインディーロックに求めるど真ん中の音像で最高。バンド名の由来も痛快。ライブ見てみたいな~。
RUSH!/Maneskin
世界中をロックンロールでブチ転がし続けているマネスキンによる、生意気なまでにロックアルバムな新譜。昨今のシーンを見れば見るほど、彼らが人気な理由がまったくわからないが、このアルバムが大ヒットをかましているという事実そのものがもう嬉しい。
Bea and The Whales/Galileo Galilei
ガリレオガリレイが7年ぶりに帰ってきた!全体を通してBBHFを経たシンセポップで非内省的な楽曲が目立つが、音楽は楽しいという想いが根底に感じられて好きなアルバムですね。
Camera Obscura/People In The Box
ポストロック・マスロックを得意とするバンドだったはずのPITBの新譜一曲目は、まさかのメタル的アプローチだったのが驚きだし、通しで聴くと「演劇みたいなアルバムだなあ」という印象を受けた。我々の想像を二手も三手も飛び越えるとんでもないバンド。波多野さんの脳内を覗いてみたい。
映帶する煙/君島大空
君島大空初のフルアルバム。無性的なボーカルはそのままに、音楽性はカオスに深化。素晴らしい。ジャズでありプログレでありアンビエントであり……。
愛の太陽 EP/くるり
どうしてこんなに瑞々しい楽曲を作れるんだ……。今のくるりのモードはここ数年でも一番好きかも。秋に出るアルバムもヤバそう。
寝汗と気鬱 わすれた何か/TIDAL CLUB
仙台発バンドTIDAL CLUBの新作ep。2000年代邦ロックの正統なリバイバルで2.3年後には最重要バンドに成り得る力を秘めてると思います。アジカン、ART-SCHOOL、はたまた結束バンドが好きな人にぶっ刺さる気がする。必聴です。
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